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15歳の志願兵。

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昨夜NHKで放送された 『15歳の志願兵』を観ました。

今の住まいの近所の中学出身である 池松くんが主演ということと 私の出身地愛知にある愛知一中が舞台ということ が興味の始まり。

愛知一中は愛知県で1・2を争う公立進学校・現在の旭丘高校。
そこで67年前に 15歳以上の学生達に学校側が意図的に戦意を持たせるよう仕組み 生きては戻ってこられない海軍航空隊の1弾丸として送り込んだ実話でした。

実話を出筆した作者を池松くんが演じていて 彼も学校側の意図とそれに乗せられた他の学生に惑わされ 真意ではないまま海軍航空隊に志願するものの 視力検査で落ち入隊出来ず 後に現在の名古屋工業大学に進学しました。

池松くん演じる作者と仲がよかった戦争に命を捧げた友人が 生前最後に作者に宛てた日記を読むシーンでは 胸が痛くなるほど。
『国家なくして個人はありえない。』

との言葉に 夫婦で 『それは違うよね。』

とため息。
国から志願兵45人を出すようにと割り当てられた学校側の策略に 若い人の気持ちが流され 15歳以上の対象者700人のうち 50数名が志願し若くして亡くなった真実。

優秀であるからこその夢があっただろうに 時代の波にのまれた命。

その命を育んでいた親世代の気持ちを推し量ると涙が止まりませんでした。

一緒に観ていた娘と息子を 私は1弾丸として育ててるのではないのに 生まれた時代の違いで手放した人達がいる。

大声で『いくな。』と叫ぶことすら出来なかった時代は間違っていたと思います。

声にすることの出来なかった想いを推し量り 今ある平穏な生活は65年前から続いてきた人々の努力によるものだと 改めて感じました。

『15歳の志願兵』 のホームページでは再放送を望む意見や 実際におじいさんが愛知一中の学生でその場に居合わせた方からのメッセージも寄せられてます。
興味のある方はぜひ覗いてみてください。
by happy-ruu | 2010-08-16 22:35
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